杉板外壁張り(縦張り)作業方法〜工程
透湿防水シートを張る
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
高いところのシート張りは、
なかなか大変。。
足無しの高所作業、
クライミングロープとクライミングギアを使って、工夫して張ります。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_1024/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/05/透湿防水シート張り.001.jpeg)
横桟を入れて、縦張り下地を作る
- 桟木の厚さ→12mm(4分)
- 桟木のスパン→455mm程度(300mm程度にした方がよかった)
桟木は12mm厚にしました。
薄すぎて、釘を打ち付けるときに板がしなってしまう・・・。
また、木が反ってきて隙間が出来るので、
桟木のスパン(釘打ちのスパン)は、300mm以下が望ましい。
杉板を自動カンナで仕上げる
製材された板は、厚みが微妙に異なる。
自動カンナで厚みを揃える。
カンナを掛けると、耐久性が全然変わってくる。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
カンナで刃物仕上げすると、
木肌が輝いて、水も弾く!
![やぎおくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/yagio.jpg)
無カンナの杉板は、ここの環境では保って3年くらいだよ。
早く自動カンナを買いなよ。
杉板を相じゃくり加工する(縦継ぎ加工を作る)
縦継ぎにする箇所に、
ミゾキリカッターで相じゃくり加工を作る。
横継ぎは、相じゃくり加工なし
横継ぎする箇所は、
上から目板を被せて押さえるので、
相じゃくり加工はしていません。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
幅広い板で重ねるから、大丈夫なんじゃないかなー。(全然大丈夫じゃなかった。。)
錆びる鉄丸釘で外壁を打付ける
![めじなくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/mejina_left.jpg)
鉄釘が、錆びて抜けにくくなるから、
杉板外壁にはいいよ。
外壁を留めるのに使った釘の種類・長さ
- 鉄丸釘(N45)
- 鉄丸釘(N60)
N60は、釘頭が大きくて、頼もしいけど、
N45は、すぐに抜けそうな感じがする・・・。
ステンレス釘(長さ50〜60mm)を使う場合は、スクリュー釘を使うこと。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
鉄丸釘は、本当によく錆びました。
押縁(おしぶち)、目板を重ね張り
幅12cm(4寸)程度の、野地板を目板として張ります。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
外壁が凸凹になるので、塗装がやりにくくなった・・・。フラットな外壁の方がいいなー。
杉板の縦張りを採用した理由、メリット
一部分だけの張り替えがしやすい
横張りにすると、
一部分だけの壁の張り替えが出来ない。
縦張りの場合は、
縦のラインだけを剥がして、
張り直しが出来る。
![めじなくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/mejina_left.jpg)
後から、出入り口やサッシ付けたくなったときに、縦張りの方が楽に出来るよ。
自然素材の杉板は、加工がしやすい
サイディング材と違って、
木材は加工が楽なのがメリット。
丸ノコでコの字に切り欠く方法
- 丸ノコガイドで縦切りするラインを決める
- 深さ調整レバーを外して、刃の出をゼロにして材に当てる
- 薄く切り溝を付けながら縦切りする(一気に深く切り込まない)
- 90度定規を使って、横切りする
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
職人技のような・・・。危ないので真似しないように・・・。
縦張りの方が、水切れ、耐久性が良い
木材は、木口(こぐち)から痛んで腐食してくる。
横張りよりも、縦張りの方が、
雨水が触れる木口の断面積が少ない。
縦の継手が少ない方が水切れがいい。
木口から雨水を吸収する割合が少なくなるので、
縦張りの方が、保ちが良くなる。
サイディング材と比べたら、
自然素材の杉板は、水からの耐久性が低いので、
水始末は、水切り対策をしっかりやっておく。
自然素材の杉板は、材料の廃盤がない
木材なので、
いつの時代も同じ種類の材を確保しやすい。
サイディング材や瓦屋根などは、
廃盤で同じ種類の製品を確保出来なくなってしまう。
杉板の費用・コスト
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
長さ2m、幅18cmの杉板で、1枚300円しないくらい。
自然素材の木の外壁は、断熱性が高い?
と、言われるけれど、
素人大工で、断熱材を入れない自然素材の家作りでは、
気休め程度だろうと思う。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
それ以上に、
木に触れたときの心地よさのメリットが大きい。
杉板縦張りで失敗したこと、デメリット
木の反りで隙間ができる
十分に板材を乾燥させてから使わないと、
木の反りで隙間が出来やすい。
相じゃくりをしていない横継ぎの隙間から、雨水が侵入してくる
横継ぎは、
相じゃくり加工をしなかったため、
木の反りが大きい隙間から、
長雨のときに、雨水がつたって雨漏りすることがある。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
対処としては、コーキングで塞ぐけれど、手間が大変・・・。
出隅、端の納まり、納め方が不十分で隙間が出来る
板を重ねていくと段差が出来て、
隙間が出来てくる。
サイディング材の規格材と違って、
杉板は、全てハンドメイドで加工する必要がある。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
サッシのフィンの出が、45mmくらいあるから、
桟木の厚みと板材の厚みを計算して・・・。
(設計のときにそこまで決められない・・・。)
自然素材の板材は、加工に手間がかかる
自然素材の杉板は、
材の厚み・幅、規格が不揃いになってしまう。
自動カンナで厚みを揃えたり、
乾燥させたり、
木材防腐塗装したり、
手間がかかる。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
大工さんの賃金が一番高いんじゃないだろうか。
家作りに必要な電動工具
マキタの替刃式の自動カンナ
まずは、材料の加工精度を上げないことには、始まらない。
![やぎおくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/yagio.jpg)
これから家作りや木工加工やっていくなら、絶対に必要だよ。早く買えよ。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
(人に買わせて、自分が使おうとしているぞ・・・。)
確かに、早く買っておけば良かった。
無カンナとカンナ掛けしたところは、違いが圧倒的・・・。
無理に使っていると、
モーターに負荷が掛かって、高音になって危ない。
![やぎおくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/yagio.jpg)
仕上がりが汚くなるだけなんだから、早く交換しなよ。
刃は、両側に付いていて、
入れ替えて2回使えます。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
刃1面分のコストは、
2,000円ちょっと掛かる。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
自動カンナの刃の交換方法
電子造作用精密マルノコ165mmがおすすめ
165mmの刃で、
4寸材を回し切りして切れる。
190mmの丸ノコは重くて扱いにくい。
4寸角以上の厚い材を切りたいときは、
スライド丸ノコを使った方が安全。
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
190mm丸ノコの必要性を感じていないんだよなあ。。
軽さ・扱いやすさは大事。
相じゃくり、敷居・鴨居、フローリング実加工に使える、仕上げミゾキリ
![おさかな](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/koshoudai_right.jpg)
ミゾキリ重いから嫌いなんです・・・。
![やぎおくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/yagio.jpg)
俺の持ってる古いミゾキリは、もっと重いぞ!
自在溝切りカッターが一つあると便利
刃の幅が固定されているカッターより、
仕上がり精度は劣るけれど、
DIYレベルなら十分使える。
刃物全般を取り扱う際の注意点
![やぎおくん](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/07/yagio.jpg)
研ぎ直して使わないなら、買い換えるしかないぞ。
杉板の横張り、鎧張りで小屋を作りました
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_1024/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2018/12/外壁張り.001.jpeg)
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_1024/https://diy.tadaima.asia/wp-content/uploads/2019/06/鎧張りの隙間を塞ぐ.001.jpeg)