雨樋施工に必要な材料・道具一覧
軒先に付ける横樋(よこどい)部材
- 軒樋(屋根から流れて来た雨水を受ける部材、水平に取り付ける)
- 軒継手(軒といをジョイントする部材)
- 軒止まり(軒といの末端を塞ぐ部材)
- 集水器(軒といの水を縦どいに流す)
- 雨樋金具(軒といを支える金具)
垂直方向に付ける竪樋/縦樋(たてどい)部材
- 縦どい(雨水を地面に向かって流す部材)
- エルボ(縦どいの向きを変える部材)
- 縦継手(縦どいをジョイントする部材)
- 縦とい固定金具(デンデンと呼ばれている)
その他、部材、施工に必要な道具
雨樋を取り付ける方法、施工手順、施工ポイント
雨樋金具を取り付ける位置に水糸を張る
水糸を張って、雨樋金具を取り付ける位置を決めます。
軒といは、水平に取り付ける?傾斜はどうするの?
軒といの傾斜は、雨量と屋根面積、軒とい・縦といの排水容量から決める
軒といの水勾配は1/300が標準?
水勾配1/300は、
横方向300mmに対して、縦方向に1mm下がる計算になります。
例えば、
水勾配1/300で、
横5m(メートル)の屋根の長さがある場合、
水勾配1/300は、横5mの長さで、縦に1.7cm下がることになる。
雨量が少ない地域ならば、
軒といの傾斜は緩くてもいいけれど、
豪雨地域では、排水が間に合わずに、
軒といから溢れる可能性がある。
軒といの傾斜、雨樋が適合しているかシミュレーションする
シミュレーションしてくれる便利なサイトがあります。
なるべく水平に取り付けたい場合は、
排水容量の多いタイプにすると良いです。
軒といの傾斜を付ける際の注意点
軒といの傾斜を付けすぎると、
屋根と軒といの距離が広がってしまう。
大雨、ゲリラ豪雨などの急激な雨量のときに、
屋根から流れてきた雨水が、
軒といでキャッチ出来ずに地面に落ちる可能性がある。
豪雨と台風のときは、雨樋が機能していないような。。(傾斜の問題ではない。。)
雨樋金具の間隔は、600mmが標準
豪雪地域は、300mm以下にする。
おさかな邸は、600mmスパンで取り付けました。
軒の出に合わせて雨樋金具の長さを決める
雨樋金具で軒の出の長さを決められるけれど、
金具の出の長さを気にせずに施工するポイントは、
- 屋根を張る前に、雨樋金具を付ける
- 雨樋金具に合わせて、軒の出を調整しながら屋根材を張る
セルフビルド・DIYなら、
時間をかけて、焦らずに丁寧に作業するのが良い。
雨樋の長さを調整してパイプソーで切断する
いつも適当に切っちゃって、真っ直ぐに切れていない。
径が大きくなるほど難しい。。
替え刃ノコギリの中で、ぶっちぎりのシェアのゼットソー。
他の替刃式のノコギリよりも、
安く替刃を手に入れられるのが良いです。
サクサク切れるよー。
軒といを雨樋金具に固定する、止まりを付ける、継手でジョイントする
軒といに止まりを接着剤で固定して、
雨樋金具に取り付けていきます。
塩化ビニール製の軒といは軽いので、
一人で簡単に取り付けが出来る。
軒といと集水器、縦といとエルボを繋ぐ
軒といに集水器に流す穴を開けて、集水器に挿し込む
集水器、1つ千円くらいしますので、結構高く感じます。。
繋ぐだけなので簡単。
エルボで角度の微調整が出来て、
いい感じに綺麗に納まる。
軒といを切断して、集水器に左右から繋いだのは失敗、、、
(そんなに影響はないけど、、、安定性が悪くなる)
縦といを固定するデンデンの間隔は、800mm〜1200mm程度
縦といを固定・支持する金具(デンデン)を固定します。
900mmスパンで固定しました。
梁と桁がクロスして組んであるので、
縦といを通す位置を決めるのに苦労する。。
斜めに打ち付けて取り付けたけど、どうするのが正しいのやら。。
軒といの種類と形状、半円型と角形が主流
半円型、塩化ビニール製の雨樋が一番安い
塩化ビニール製の雨樋は、
紫外線で劣化しやすい、壊れやすいけれど、
他のタイプの雨樋と比較して、
とにかく安い。
ガルバリウム鋼板や、銅製の雨樋もあるけれど、、、
比べてしまうと、高くて手が出ないなー。。
半円型の横樋は、強度が弱いから、
脚立を掛けるときは注意してね。
角型の軒といの方が、排水容量が多い
予算重視で、半円型にしましたよ。。
角型の方が丈夫だけどね。
使用した雨樋の種類とサイズ、雨樋に掛かった費用
購入した雨樋部材は、パナソニックのハイ丸(ブラック)
パナソニックの雨樋で揃えて購入しましたよ。
半円型の軒といサイズ、直径105mm、長さ3,600mm
3,600mmの横といを8本買いました。
1本1,800円くらいで、計15,000円ほど。
丸型の縦といサイズ、直径60mm、長さ2,700mm
2,700mmの縦どいは、1本1,400円くらいで、
9本買って、14,000円ほど。
屋根の長さ12m、切り妻屋根(12m×2)の雨樋に掛かった費用
継手、止まり、エルボ、集水器、接着剤などの部材をまとめて買って、
合計42,000円ほど掛かりました。
安いような、高いような。。
雨樋の落ち葉詰まり対策はどうすればいい?
屋根作業、塗装作業などで、
屋根に登ることがあります。
たいてい家の雨樋には落ち葉が詰まっていて、
まずは、落ち葉掃除から始まります。。
業者に頼むと結構な費用が掛かるので、
落ち葉よけネットを丸めて雨樋に入れておくのをおすすめします。
家のメンテナンスコストを減らすには、最初が肝心。
セルフビルドの作業風景、こんな感じでやってます
ロープとハーネスで足場無しでも高所作業出来る
クライミング壁張りと命名してます(勝手に)